摂食障害の症状とは?
摂食障害の症状は、大きく二つのタイプに分けられます。
①過食衝動が起こり食べる量をコントロールできなくなるタイプ
②食べることが出来なくなるタイプ
このページでは、①の「食べ過ぎ」に関する症状の特徴を取り上げます。
食べることに関する症状
過食が止められない方の症状には、以下のようなものがあります。
・お腹いっぱいで「もう止めたい」と思っていても、詰め込むように食べる。
・たくさん食べて、そのあとに嘔吐することを繰り返す。
・食べ物を飲み込まずに噛んで吐き出す。
・過食後、過度な罪悪感や抑うつ症状のため、人と会いたくなくなる。外出したくなくなる。
・食べ過ぎた翌日は絶食するなど、厳しい食事制限を行っている。
・太ることを避ける目的として、下剤、浣腸、利尿剤などの薬を常用している。
・減量を目的として、強迫的な運動を行っている。
・食欲は無いのに、食べ物が頭に浮かんでくる。
・上記の不自然な行動が影響して、日常生活をうまく送れない。
体重・カロリーへの執着、過度なやせ願望
食事に関する不自然な行動以外にも、摂食障害の方には、さまざまな症状があります。
摂食障害になると、自分のボディイメージが客観的でなくなることがあります。
周囲の人から見たら十分痩せていて、体重やBMIも平均か、またはそれ以下なのに、鏡に映る自分自身を「太っている」「もっと痩せなきゃ」と感じます。
ダイエットやカロリーの事が頭から離れず、痩せられない焦りが募り、その気持ちが過食を助長することもあります。
体重や体型に過度に囚われ、ダイエットと過食の悪循環に陥ってしまうのも、摂食障害の方によくある特徴のひとつでもあります。