摂食障害(過食症・拒食症・過食嘔吐・チューイング・下剤常用)相談

摂食障害と薬

薬で摂食障害は治らない

精神科でよく使われる薬が摂食障害の方に処方されることは多いようです。それらの薬は一時的に状態を良くすることはあっても、摂食障害を治すことはできません。

過食や過食嘔吐を減らす目的として抗うつ剤が、併存するうつ病、不安障害、不眠に対して抗うつ剤、気分安定剤、抗不安剤、睡眠剤などが用いられることがあります。うつや不安発作がひどくて日常生活を送ることさえ困難なときや、不眠で身体が極度に疲れてしまうときなど、必要なときに適切な薬を用いることは、ある程度有益でしょう。

カゼをひいて咳や鼻水が出るときに、風邪薬は症状をやわらげてくれますが、カゼの原因となったウィルスを体から取り除くことはできません。それと同様に、摂食障害に用いる薬も、症状を一時的にやわらげることはあっても、摂食障害を根治させることはできません。摂食障害を根本から治療することなく、漫然と薬を使用するだけでは回復は望めません。そればかりか、食べ物だけでなく薬にまで依存してしまうようになるかもしれません。精神科でよく使われる薬には、依存性の高いものや、断薬に伴い精神の変調をきたしたりするものがあります。

適切な相談機関を利用することが大切

摂食障害は食べ物に依存しないではいられない心の病気です。心の回復のために、過食症・摂食障害専門の相談機関に相談して、カウンセリングを受けましょう。その際、個々の対応などサービスの質を考えると有料カウンセリングが望ましいでしょう。また、摂食障害は身体合併症が幅広く、精神疾患の併存も多く見られます。摂食障害の治療としてカウンセリングは要(かなめ)となるものですが、カウンセリングと並行して、幅広い身体合併症、併存する精神疾患に対応するため、適宜医療機関を受診し、検査や治療を受けることも大切です。

過食症・摂食障害を治したい皆様へ

当事者が病気の自覚を持ち、病気を治したいと思ったときから、摂食障害の回復は始まっています。しかし現在の医学でも摂食障害の治療は難しいと言われており、せっかく治したいと思っても、すんなり回復につながることは多くないようです。病気と向き合う決心をした方々が、ひとりでも多く、過食症・摂食障害専門の相談機関に相談し、回復に向かうことを祈っています。

170718h