過食は、過食衝動を無くせば簡単に止まります。
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過食、嘔吐が身体に及ぼす10の影響

1、月経不順・無月経

 しばらく生理が来てないなぁということはありませんか?
食べるという行動は、本来とても自然なものです。お腹いっぱいでも詰め込むように食べてしまう(過食)、お腹がいっぱいになると嘔吐して、またお腹がいっぱいになるまで食べる(過食嘔吐)、などの不自然な行為や、それに伴う心理的なストレスにより、女性ホルモンのバランスが崩れて、無月経などの月経異常を起こすことがあります。また、短期間の体重の増減によっても、女性ホルモンのバランスが崩れて無月経になったり、不正出血が起こったりすることもあります。

 無月経が長く続くと、妊娠できないほど子宮が縮んでしまい、不妊となることがあります。
また、女性ホルモンは身体のさまざまな部位に影響するため、女性ホルモンの不足により、骨粗しょう症や高脂血症など、更年期障害のような問題が起こることもあります。
 妊娠できる身体を保つためや、骨粗しょう症の予防のために、無月経を治療することもあります。しかし、やせの程度によっては、月経による出血が身体に負担になることもあるので、無月経への医療の対応はケースバイケースでしょう。

2、酸蝕歯

嘔吐をすると、酸性度の高い胃酸も一緒に吐くことになります。胃酸によって歯が溶けるので(酸蝕歯)、虫歯が増えたり、歯がしみるようになります。逆流性食道炎があると、横になっているときなどに胃酸が口内に逆流して酸蝕歯となることもあります。
最終的に、若くして差し歯や総入れ歯になってしまう可能性もあり、歯科治療にかかる医療費も少なくありません。過食嘔吐による歯への悪影響を少なくするためには、適切な対応と、定期的な歯科受診が必要でしょう。

3、唾液腺の腫れ

 嘔吐によって唾液腺が腫れることがあります。耳の下の部分の唾液腺は耳下腺、顎の下の部分の唾液腺は顎下腺といいます。やせが著しく、栄養不足が深刻な場合でも、唾液腺が腫れます。
 唾液腺が腫れていると、顔が丸く、大きく見えてしまいます。
 口をゆすいで口内が乾燥しないように心がけたり、身体を冷やさないようにするなどの対処方法もありますが、過食嘔吐の症状や深刻な栄養不足が改善されないと、唾液腺の腫れもよくならないでしょう。

4、吐きダコ

手を使って吐く場合、歯が手の甲に当たり、その部分の皮膚が硬くなってタコができることがあります。
吐きだこを見られることで過食嘔吐していることが周囲にばれないかと気を遣い、ストレスがたまり、更に症状を悪化させる場合もあります。そこまでしても、過食嘔吐という症状は自分の意志では止められないのです。吐きダコについて(画像)

5、むくみ、ミネラルバランスの異常

過食をして嘔吐をすると、差引ゼロになると考えていませんか?
身体の外から沢山の水分や固形分をとりこんだり、沢山の水分や固形分が身体の中から出ていくことは、単なる差引ゼロの状態ではありません。例えば、身体は食べ物を消化吸収するためにミネラルを含んだ胃液を分泌しており、嘔吐することで胃液が失われます。胃液を失うことで、身体に必要な水分やミネラルが失われ、だるさや疲れ、便秘を生じやすくなります。
 過食嘔吐を短期間に繰り返すことで、身体の水分やミネラルのバランスが崩れ、むくみやすくなります。むくみによって短期間に体重が急激に増えたり、足が太く見えることがあります。ミネラルバランスの異常がひどくなると、致死的な不整脈につながることもあります。

6、食道炎、食道・胃などの損傷・破裂

過食嘔吐は、大量の水分や食べ物を、食道・胃を通して、無理やり入れたり出したりしている状態です。過食嘔吐を繰り返すことで食道と胃の継ぎ目が徐々にゆるんで、胃酸が食道の下の部分を常に行ったり来たりするようになります。このような状態を逆流性食道炎といいます。胃酸は強い酸性なので、食道は焼かれたような状態になり、胸やけ、げっぷ、咳などの症状がでます。胃酸で痛められた食道は出血しやすく、貧血となることもあります。逆流性食道炎を放置すると、食道がんの下地となる変化が起こることもあります。
 過食、嘔吐をしている最中に食道や胃に無理がかかって、傷ついたり、裂けて穴があくこともあります。食道と胃の継ぎ目が傷ついて出血する状態をマロリー・ヴァイス症候群といいます。食道が裂けて穴が開く状態を食道破裂、胃に穴があく状態を胃破裂といい、いずれも命にかかわる状態であり、速やかな医療の対応が必要でしょう。

7、貧血

 過食や偏食、過食嘔吐の症状が続くと体内の鉄分やビタミンが不足し、貧血が起こります。貧血になると身体は低酸素状態になり、頭痛やめまい、息切れなどの症状がでることがあります。また酸素不足となった身体が、常に新しい血液を求め、脈が速くなるので、心臓に余計な負担がかかります。
 貧血による症状、心臓への負担などにより通勤に支障をきたすなど、社会的な生活が制限されることもありうるのです。

8、低栄養による免疫力の低下、冷え、肌荒れ、抜け毛

 普通食も嘔吐してしまうような場合、低栄養となります。低栄養により細菌に対する抵抗力が弱くなり、感染症が重くなることがあります。低栄養に合わせて、身体は代謝を落としますから、冷えやすくなったり、足がむくんだりします。肌荒れや抜け毛も目立つようになります。また、低栄養によっても無月経となります。

9、睡眠不足

 この病気の方は罪悪感・自責の念が強く、症状を隠すことが多いようです。人知れず症状を出すことのできる時間帯は、家族が寝静まった夜が多いのでしょう。自身の寝る間を惜しんで過食してしまいます。その結果、十分な睡眠がとれずに集中力が無くなったり、倦怠感が続いて日中の活力が無くなったりします。そのような状態では、やがてフルタイムの仕事を辞めざるをえない状況になったり、家事や育児が出来なくなってしまう可能性もあるのです。

10、誤飲

 嘔吐しているときに食物が気管に入り込む可能性があり、これを誤飲といいます。誤飲は窒息の危険があります。また、低栄養による筋力の低下などで上手に咳ができないと、肺炎になって入院治療が必要となることもあります。
 嘔吐時に手を使わずに道具を使う人もいます。その道具を誤って飲み込んでしまうと、気管につまって窒息する危険があります。

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