摂食障害(過食症・拒食症・過食嘔吐・チューイング・下剤乱用)相談
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摂食障害は難病です

摂食障害(過食症、拒食症)は、「中枢性摂食異常症」という難病です

厚生労働省の難病対策の1つに、
調査研究の推進(難治性疾患克服研究事業)というものがあります。(難病情報センター「難病対策の概要」

難治性疾患克服研究事業は、症例数が少なく、原因不明で、治療方法が確立しておらず、生活面への長期にわたる支障がある疾患について行われている対策です。

下記リンク先の表の86番目に「中枢性摂食異常症」とありますが、 摂食障害、過食症は「中枢性摂食異常症」として、難治性疾患克服研究事業の対象である130疾患の1つに指定されています。

難病センター 難治性疾患克服研究事業(対象130疾患)中枢性摂食異常症[PDF]


この130疾患には筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、スモン、潰瘍性大腸炎、メニエール病などが含まれていますが、130ある疾患のうち、精神疾患は中枢性摂食異常症(摂食障害)だけで、残りの129疾患はすべて体の病気です。
摂食障害が他の精神疾患に比べ治すことがいかに困難で大変な病気かがわかります。

難病医学研究財団/難病情報センター 中枢性摂食異常症に関する調査研究

難病対策要綱での難病の定義

厚生労働省の難病対策要綱で難病は、
(1)原因不明、治療方針未確定であり、かつ、後遺症を残す恐れが少なくない疾病、
(2)経過が慢性にわたり、単に経済的な問題のみならず介護等に著しく人手を要するために家族の負担が重く、また精神的にも負担の大きい疾病
と定義されています。

摂食障害は難病です。
もしあなたが過食症、過食嘔吐、拒食症、摂食障害なら、他の難病と同様「後遺症を残す恐れが高く、介護等に人手を要し、家族等の負担が将来重くなる恐れのある大変な病気」にかかっていることになります。
専門家の力を借りずに意志の力でどうにかなる病気ではありません。

日本摂食障害学会監修の「摂食障害ガイドライン」によると、摂食障害、過食症、拒食症の日本における死亡率は7%と極めて高く、非常に危険な病気です。
過食嘔吐してやせている人(AN過食・排出型)の場合は、癌でもないのに死亡率は18%にもなります。

家族が難病を悪化させてしまうことも

過食や嘔吐をしていることを知った親や夫の反応で1番良くないのが、むちゃ食いや吐いたことを「叱る」「怒る」「説教する」です。
精神科、心療内科の医師でさえ治すことが非常に難しい難病患者を叱ったり怒ったりすれば、病気はより悪化し、親や夫が介護するようになる可能性が更に高まります。

摂食障害は「経過が慢性にわたり、単に経済的な問題のみならず介護等に著しく人手を要するために家族の負担が重く、また精神的にも負担の大きい」難病です。
大量に食べて吐いてしまうほど辛く苦しい子どもや妻のこころを感じ取り、優しく抱きしめ、家族の総力をあげて病院や専門の治療機関での治療に取り組んでください。

過食嘔吐・過食症・拒食症の診断基準(DSM-5)

DSM-5とは、国際的に使われている、アメリカ精神医学会が定めた心の病気に関わる診断基準のことです。

ご自身の症状を下記の一覧に当てはめてみてください。
例えば毎日2回過食嘔吐の症状が出ている人や、BMIが13の人は「極度」ということになります。

過食症は時間の経過とともに症状の量や頻度が増えていくことが多い本当に怖い病気です。
たとえ今は軽度でも数カ月後、数年後に極度に陥っていても不思議ありません。
一人でなんとかできる病気ではありません。楽観視せず、必要な行動を取っていきましょう。

過食・過食嘔吐

軽度(Mild)平均して週に1〜3回
中程度(Moderate)平均して週に4〜7回
重度(Severe)平均して週に8〜13回
極度(Extreme)平均して週に14回以上

拒食

軽度(Mild) BMI 17以上
中程度(Moderate) BMI 16〜16.99
重度(Severe) BMI 15〜15.99
極度(Extreme) BMI 15未満

BMI=「体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}」で求められます。BMI計算ページ

※ 過食の回数や、BMIだけで重症度が決まるわけではなく、ほかの症状、日常生活を送る上で必要な能力の低下、医学的管理の必要性などを反映して、重症度がさらに上がることがあります。
※ 拒食におけるBMIの表記は成人を対象としています。
※ 上記はDSM-5の内容を簡略化して書いたものです。上記文章の翻訳の正確さや内容の正しさについては一切保証しません。

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