摂食障害(過食症・拒食症・過食嘔吐・チューイング・下剤常用)相談

ご家族からのよくある質問

摂食障害にはどのようなものがありますか?
摂食障害の症状には下記のようなものがあります。あなたの家族はどれに当てはまりますか?下記の症状が数種類出る場合もあります。

食べ過ぎる(過食のみ)
食べ過ぎた分を嘔吐する(過食嘔吐)
普通量の食事を嘔吐する(普通食嘔吐)
一旦口の中に入れて噛んだものを飲み込まずに吐きだす(チューイング)
下剤・浣腸を常用する。又は規定量以上使用する。(下剤常用・乱用)
摂食障害の症状(過食や過食嘔吐、チューイングなど)は自分の意思で止められるのでは?
摂食障害は食べる事をコントロールできない病気です。本人の意思とは関係なく、抑えられない過食や嘔吐の衝動がわいてきます。ぜんそくの人が咳を止められないのと同様に、本人がやめたいと思っていても食べる事を止められないのです。
本人が「過食が止められないのは意思が弱いからだ」と言っていますが?
摂食障害が心の病気であり、過食は自分の意志の力で止められるものではないという事を、本人が知らないからです。
実際に「意思の力で症状をどうにかできる」と思っている人は少なくありません。
病気を経験していない家族であれば、尚更このように考えてしまうのは仕方がないことです。
しかし、間違った認識を持ったままだと、かえって症状を悪化させるという悪循環に陥ります。
過食や嘔吐をする度に、家族が本人を責め、本人は自分自身を責めてしまう為です。
以前より摂食障害の存在は知られるようになってきましたが、摂食障害がどういうものなのかという認知度に関しては、まだまだ低いのが現状です。
本人の努力が足りないのでは?
摂食障害の方は「自分の努力が足りないから、過食が止められないんだ」と、過食を止めるために、誰でも一度は血のにじむような努力をしています。しかし、過食衝動は治まらず、結果的に過食をしてしまい、多くの方は深い挫折感を味わっています。
摂食障害は心の病気です。意志の力で止められるものはありません。
家族からみて、数年前よりも悪化しているように見えるが・・・
摂食障害は経年と共にの症状の量や、それに伴う費用、時間等が増えていく傾向があります。
このことを経年増加(けいねんぞうか)と呼んでいます。

過食量の増加は数年だけにとどまらず、経年に伴い増え続けていくことが少なくありません。
過食の量が1年後には2倍,3倍になることはよくあることです。
過食以外の症状である嘔吐、チューイング、下剤乱用の量についても例外ではありません。

実際にセンターに相談される方のほとんどが経年増加を経験しています。実感の無い人でも、冷静に過食の量や過食費を計算してみると経年増加していることが分かります。

過食、嘔吐、下剤乱用が体に悪影響をもたらし、危険であるのは言うまでもありません。食べたものを一日に何度も吐き出すこと、下剤を大量に乱用することは、将来寝たきりになってもおかしくない危険な行為です。
そのような危険性を認識し、浮腫みや目まい、下痢、便秘、不整脈や糖尿病等の合併症で苦しんでも、患者さんは過食、嘔吐、下剤をやめることができません。
過食は年と共に量や回数が増える傾向がある為、人によっては仕事や家事育児が出来なくなったり、介護してもらう状態になる恐れもあります。
特に1日1回以上過食嘔吐をするようになってしまった重度の患者さんは注意が必要です。
これ以上悪化していくとどんな問題が出てくるのでしょうか。家族への負担はどのようなものになりますか?
過食が悪化すると、さまざまな問題が出てくる可能性があります。

@社会的生活がおくれなくなる懸念
症状の量が増えると体への悪影響も深刻化していきます。日々の体力の消耗も半端なものでは済みません。

今は摂食障害の症状がありながらも、何とか普通の生活を成り立たせられている人でも、経年増加後、体力的にも精神的にも仕事や通学ができなくなる可能性は大いにあります。
家族がいる人、特に主婦の方は家事や子育てがまともにできなくなることがあります。
こう聞くと非現実的に思えるかもしれませんが、実は経年増加を含めて考えた未来の方が、現実に起こる可能性が高いのです。

A多大な金銭的負担
現在は何とか過食費を捻出しながら生活ができている人も、経年増加をすると過食費がまかなえなくなる可能性は高いです。
現在過食費が1日1,500円の人でも、経年増加後、1日3,000円、5,000円になった場合、1カ月15万円の過食費がかかります。
娘さんや奥さんが摂食障害の場合、家族が代わりにこれらの過食費をまかなっていくことになるかも知れません。
170521h