摂食障害(過食症・拒食症・過食嘔吐・チューイング・下剤常用)相談

低体重が身体に及ぼす6つの影響

1、摂食障害に伴う命の危険

 低体重である場合、自覚がなくても摂食障害を疑ってみた方が良いかもしれません。拒食症や普通食嘔吐、過食嘔吐などによって低体重になると、命の危険が出てきます。
 神経性無食欲症の10%が死亡するという事が知られています。ただし、診断されていない人の数なども入れるとこの限りではないかもしれません。今の日本で10%もの高い死亡率を呈する病気は、いったいどれほどあるのでしょう。

摂食障害は命に関わる病気です。
 一般的にBMI値18.5未満は低体重と言われています。摂食障害の症状があってBMI18.5未満である場合、やせに伴う身体合併症のチェックのため、医療機関を受診した方が良い場合があります。また、BMI17未満の摂食障害の方の身体治療を行う場所は2次医療機関、BMI15未満の方では2次〜3次医療機関が望ましいかもしれません。

※2次医療機関:入院施設のある医療機関
※3次医療機関:高度医療を提供できる救急病院や研究施設のある大学等

BMIの計算ページ

*BMIに関する留意点
BMI値は体重を評価する上で簡単な目安となるものです。
例えば、BMI 18.5以上で標準体重であったとしても、食べ方がおかしい、体型・体重に過度のこだわりがある、過食や嘔吐をする等の症状があれば摂食障害である可能性があります。BMIが18.5未満であっても、過食や嘔吐をすることなく、食べ物に縛られないで生活出来ている人は必ずしも摂食障害とは言えないでしょう。
また、成長過程にある子供に用いることはできません。

2、危険な不整脈

 神経性無食欲症のうち10%が死亡するという事が知られていますが、半分は自殺、半分は不整脈などの心臓疾患です。
 この危険な不整脈は著しいやせと深く関係しています。著しいやせの状態ではいつも少し脱水気味で、栄養不足によるミネラルバランスの異常(低カリウム血症、低マグネシウム血症、低リン血症)も起こりやすくなります。これが、危険な不整脈を起こす原因となります。

3、心臓への負担

 著しいやせの状態では、様々な原因で心臓に負担がかかります。たとえば、著しいやせに伴い、エネルギー(血糖)を生みだすため、身体の筋肉が使われます。それにより心筋も減少し、心臓に負担がかかります。慢性的な貧血や、ビタミンの欠乏も心臓に負担をかけます。無月経に伴う高脂血症がある場合は、狭心症や心筋梗塞など、動脈硬化による心臓の合併症が起こることもあります。
 心臓への負担により危険な不整脈が、より起こりやすくなります。

4、危うい健康状態

 著しいやせを伴う状態での『健康』は、危ういバランスの上に成り立っています。「いつも」と違うことで危険な状態になる可能性があります。例えば「いつも」よりもひどい疲れ、「いつも」よりも多い過食・嘔吐・下痢、「いつも」を保てないような高熱のでる感染症にかかる、などから、危ういバランスが崩れることがあります。このバランスが崩れることで、危険な不整脈、けいれん発作、意識障害など、重篤な身体合併症が起こり得ます。

5、脳委縮

 著しいやせでは、脳も栄養不足となり、脳の委縮が起こります。脳の委縮は、集中力の低下や、摂食障害を長引かせる要因となります。

6、無月経

 やせに伴い、低栄養による女性ホルモンの低下から、無月経となります。やせの状態が、月経による定期的な出血すら身体にとって負担となるような、緊急事態なのです。

170517h