摂食障害(過食症・拒食症・過食嘔吐・チューイング・下剤常用)相談

摂食障害、過食症の特徴的な共通点 病識の欠如

病気と思えない、深刻さが分からない、それこそが摂食障害、過食症のサイン!

摂食障害、過食症の方が、病識に乏しく、自分を病気の当事者であると思えないのは、
無意識に治療から遠ざかるため、
過食、過食嘔吐、チューイングなどの症状を取り上げられないため、
アレキシサイミアという心理的な特徴の影響、
症状に溺れていて冷静な判断ができない状態、
心理学的な否認が働くほどに心が不安定、
などの原因が考えられます。

あなたがもし、過食、過食嘔吐、チューイングをしているのならば、まずは、自分のことを病気と思えなかったり、摂食障害、過食症を深刻な病気と思えない状態が、摂食障害、過食症にとっての標準である、と知ってください。
逆説的ですが、当事者である実感が持てなかったり、そんなに深刻な病気だと思えない、そのことこそが、いかにも摂食障害、過食症らしいサインなのです。
自分を病気の当事者であると思えない、大変な病気と思えない、それこそが、摂食障害、過食症の病気としての症候です。
病気の症状である以上、この病識の欠如は、責められるべきものではありません。
患者さん自身が出来ることは、まずは、自分にその傾向があり、それが病気の症状であると知ることです。
現在の摂食障害医療が「病識の欠如」に太刀打ち出来ているかどうかはさておき、病気の症状である限り、それは治療の対象であり、医師や摂食障害医療を担う治療者の腕の見せ所とも言えるでしょう。

病識を左右する因子 専門家・医療従事者の意識

摂食障害、過食症の治療にあたる医師自身の、摂食障害という病気の認識、病気としての深刻さの理解は、患者さんに大きな影響を与えます。
あなたが、過食、過食嘔吐、チューイングに悩んだ末、精神科のクリニックを受診したとします。
医師から、「過食嘔吐なんて、結婚して子育てしてるうちに、おさまっちゃうよ。」と言われたら、あなたはどう思うでしょう。
医師の言葉を真に受け、結婚し、子どもを生み、それでも止まらない症状にこの先地獄を見るのはあなた自身なのに、このような無責任な発言をする医師も存在するのが、摂食障害医療の現状です。

医師の摂食障害、過食症への認識は、患者さんに大きな影響を与えるものです。
本来であれば、摂食障害医療に携わる医師、医療従事者、治療者にとって、患者さんの病識の欠如は、治療対象として対応すべきものです。
それができなくとも、せめて、医師が患者さんの病識の欠如を後押しするような事態は避けなければなりません。
医師の不用意で軽はずみな発言は、摂食障害、過食症の患者さんの病状の進行に拍車をかけうるもので、時として、治療者である医師が「慢性の自殺」の片棒を担ぐことにもなりうるものです。

冷静に客観的になるには、過食衝動に煩わされずに症状を止めること

過食、過食嘔吐、チューイング、下剤常用など症状の極期にあっては、冷静に、客観的になることは非常に難しいことです。
しかし、過食衝動を抑えつけ、過食や過食嘔吐、チューイングを無理やり止めていたのでは、冷静に、客観的になるどころではありません。
結果的に、抑えつけられた過食衝動は暴発し、症状が2〜3倍返しになるだけです。

過食衝動を無くせば、過食衝動に煩わされず、いち早く、自然に、過食、過食嘔吐、チューイングは止まります。
無理せず自然に症状が止まり続けるようになったとき、あなたは、あなた自身を冷静に、客観的に、見つめることができるでしょう。
摂食障害、過食症において、我慢することなく、いち早く過食、過食嘔吐、チューイング症状を止めることの意義がここにあります。

摂食障害、過食症の方が治療に向かうことは、大変なエネルギーを必要とします。
まずは、いち早く、楽に症状を止め、過食衝動に煩わされない状態になって、冷静に、客観的に物事を考えられる状態になってみてはどうでしょう。

これからのあなたは、今現在の選択次第 何もしなくても、実は「何もしないこと」を選択している

あなたは、過食、過食嘔吐、チューイングをすることで、非常に苦しいながらも、いままでなんとか生き延びてきました。
そのあなたの生命力は、尊ぶべきものです。

過去のあなたは、自分が病気であることに気付かず、治すという選択肢を選ぶ間もなく、病気を放置せざるを得ませんでした。
過去はどうすることもできませんが、今のあなたがこれからどうするか、あなた自身が選択できます。

あなたの未来はあなたの選択の結果であり、意識しているかどうかに関わらず、病気を放置すれば、状況は周囲をも巻き込み、より悲惨になっていくだけです。
それは、過去のあなたと今のあなたを冷静に比較できていれば、簡単に予測できることです。

あなたが、治すための行動を取るにしろ、取らないにしろ、それはあなたの選択の自由です。
なにもしなくても、実はあなたは、「なにもしないこと」を選択しています。

ずっとなにもしなくても、「なにもしないこと」を選択し続けたという結果は、あなたの心と体、身近な環境に降り積もり、いずれ責任を取らざるを得なくなるでしょう。
それが、病気で苦しみぬいた揚句の死では、あまりにも悲しすぎます。

あなたには、病気を治すという、病者としての責任を全うしてほしいと願っています。

170517h