摂食障害(過食症・拒食症・過食嘔吐・チューイング・下剤常用)相談

摂食障害、過食症の特徴的な共通点 病識の欠如

はじめに

摂食障害、過食症は、難治であり、心と身体の合併症が多く、放置すれば過食は増え続け、身近な人々へ悪影響を及ぼす病気です。
症状にまみれた過去を振り返り、病気を放置する未来を予測したとき、普通であれば震えあがってもおかしくないほど、怖い病気なのです。

摂食障害、過食症の本当の恐ろしさは、そこにとどまりません。

摂食障害、過食症の本当の恐ろしさは、この病気のデメリット、怖さについて知っても、それをリアルに実感できないことにあります。
病気の散々な様子を知っても、それを実感できなければ、現状を軽んじて、適切な策を取ることもできません。
対応が後手後手に回ることで、どんどん過食、過食嘔吐、チューイング症状は止まりにくくなり、依存から抜け出すことが難しくなっていきます。

過食、過食嘔吐、チューイング、下剤常用など、摂食障害、過食症のなんらかの症状が出ている人であれば、これを読んでも、そんなに怖い病気?と疑問に思う人もいるでしょう。
自分を病気と思えない、病気の実情を知っても自分にも起こりうることと思えない、そんな人はすでに、摂食障害、過食症の典型的な症状に侵されています。
病気の悲惨な現実を身に迫るものとして感じることができない、それこそが、摂食障害、過食症らしさなのです。

摂食障害、過食症らしさ

「私って、本当に病気なの?」
「私は、吐いてないし、軽いほう。」
「私より大変そうな人、ひどい人、たくさんいる。」
「前より症状減ってるし、だいじょうぶ。」
「毎日じゃないから、いいほう。」
「症状って、別にそんなにつらくない。」
「いつか、なんとかなる・・・」

摂食障害、過食症では、こういった感じ方、考え方をする方々が大勢います。
実は、こういった感じ方、考え方は、摂食障害、過食症に典型的なものです。
こういった感じ方、考え方をする方は、むしろ、実に摂食障害、過食症らしい方だと言えます。

摂食障害、過食症は自分ことを病気と思えない。

この、摂食障害、過食症らしい考え方、感じ方は、摂食障害、過食症のほとんどすべての方に共通しています。

摂食障害、過食症では、
自分のことを病気と思えない、病気の当事者である自覚や実感が無い、
この病気がいかに深刻な病気か分からない、実感できない、
などの特徴があります。

摂食障害、過食症では、過食、むちゃ食い、過食嘔吐、普通食嘔吐、チューイング、拒食など、病気の症状が出ていても、病気の当事者という意識や実感が無い人がほとんどです。
頭の中が食べることでいっぱいで、1日中過食衝動と戦っている状態でも、それが病気の症状と気付いてもいない、ということまであります。

また、摂食障害、過食症が、心と身体にどれほど悪影響を与えるか、難治であり、症状は10年、20年、30年と長く続き、症状に乗っ取られた人生がどれだけ悲惨かなど、この病気がいかに深刻なものかを知っても、それが自分の身の上に起こり得ることと思えません。
これは、専門的には、病識が欠如しているか乏しい状態で、かつ病気の深刻さの認識の持続的欠如がある状態です。

「病識」とは、病気であることの自覚のことです。
病識の欠如、病気の深刻さを認識できないことは、摂食障害、過食症のサインの一つなのです。
摂食障害、過食症の症状は多種多様ですが、病識の欠如と病気の深刻さを認識できないことは、唯一最大の共通事項とまで言えるかもしれません。

170517h